趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

こういう関係ならば、犬でもいいよ

「その犬の歩むところ」(33/144)  

 

犬には

人間と対等な立場でいてほしい

だから「飼う」とかいう言葉は嫌だ

この作品の中の犬は

素敵だ

 

犬の名前はギヴ

物語は犬目線ではない

陳腐な犬の感情表現もほとんど無い

そう

犬の気持ちが分かるなんて傲慢すぎる

 

登場する人間たちのギヴへの対応もクールだ

愛玩動物ではなく

隣にいる生き物がたまたま犬であったという感じ

クールだけど

その分、愛が詰まっている

 

登場する人間たちも

どちらかといえば不幸な人たちばかりだ

その不幸な人間たちに

ギヴはフラットな感覚で向き合う

何の偏見もなく

だから人間の方も

心、穏やかになるのだろう

 

その描写が素晴しい

さすがだ

 

犬が苦手な僕でも

犬を好きになれる素晴しい物語です

 

 

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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軽そ~うで、重い。

「御子柴くんと遠距離バディ」(32/144)  

 

 

重そう、深そう、複雑そうに見えて

実は表面だけで

中身はスカスカみたいな小説とか映画とか

あるじゃないですか

 

本作品は真逆です

 

諸事情あって

閑職に就いている御子柴くん

彼が

軽々と解決していく事件は

かなり深刻

 

彼が係る6つの物語

簡単に人が死んでいく描写が多い

ふと死体がそこにある

空き巣と同列に表現されています

 

あえて若竹は、深刻さを強調しない

事件は事件

もちろん罪の差はあれど

事件は事件

 

で、どうなの?

最終的な判断は読者に委ねる

その先の物語を書かない

そのクールさが

より物語の重さを際立たせるのです

 

そして、ミステリとして

全てをキッチリと収めていくテクニックに惚れぼれ

 

お気に入りは「御子柴くんと春の訪れ」

超「軽め」の犯人像を支える

この人の心の闇の深さ

怖すぎです

田舎という地域設定でなければリアリティが皆無

そういう細かいポイントは

ちゃんとフォローしている丁寧さも素晴らしいです

 

次なる御子柴くんの活躍、読みたいな~

 

 

 

 

 

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