趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2017-12-31から1日間の記事一覧

間に合ったよ

「御子柴くんの甘味と捜査」(30/144) さて、2017年ラスト 若竹ミステリ やっぱりストレートなミステリじゃありませんでした 長野県警から警視庁に出向した御子柴くん 長野と東京を股にかける事件の解決、処理に励む日々 5つに事件が登場します 殺人や盗難、…

文庫700頁で語られた事件と人生

「鍵の掛かった男」(29/144) いや、長かった、700頁 でも、この厚みが「殺された」主人公・梨田の人生を 物語っているのかな、と ホテルで「死体」で見つかった梨田 自殺とされたが 他殺ではないのか… 謎の男、梨田の過去を知ることが出来なければ 自殺か他…

いい先生だね

「教場2」(28/144) シリーズ第二弾 警察学校 教官、風間と生徒の6つの物語 創傷医師から警察官に転職した異色の生徒が 自分の不祥事の意味を知る 心眼校内の備品の盗難 全く意味が分からない 動機は? 警察官も人間なのです 罰則津木田は、プールでの救助訓…

現実と幻想は対立するものではなく

「悲嘆の門 上」(25/144) 「悲嘆の門 中」(26/144) 「悲嘆の門 下」(27/144) リアルな世界から いつの間にか、モンスター…? これ、宮部にしか書けない世界です 普通ならば これは「卑怯」とかいう話になるでしょう でも、本作品は違います この世の中は「物…

…絶叫したくなる時、ありますか?

「絶叫」(24/144) でもね 絶叫している暇があるならば そこから逃げ出す方法を 冷静に考えるべきなんですよね 絶叫したら、終わりなんです そう、ゲームオーバー 以下、ネタバレ 逃げ切ったのか これ、嬉しいかも 犯罪者に肩入れしてしまいます このタイトル…

因習とアート

「カラヴィンカ」(23/144) 昔ながらの村 藤家と斧家 天才アーティスト、実菓子は没落した斧家の娘 この娘、ヤバイ 主人公の藤家の多聞の 父の愛人の娘であり その父と結婚をし 父の死後、兄と結婚をしたのです で、兄も死んでいます てか藤屋もヤバイです こ…

色男過ぎるだろ、影山

「ブルース」(22/144) この物語をどう解釈するか 簡単に言えば 六本指に生まれた男、影山のサクセスストーリー どん底の町の「下の方」に生まれた 母は、当然の如く、身体を売って生きている 少年は、特殊な指を活用したのだろうか 卓越した性戯サービス提供…

日本最大のミステリのミステリ

「女王 上」(20/144) 「女王 下」(21/144) 邪馬台国はどこ? そのミステリにミステリを被せるという力技 それも定番、記憶喪失からのスタート 主人公、史郎 なぜか東京大空襲にあった記憶がある 年齢的にはありえないのに さらに、祖父の死の謎を探るうちに …

トリッキー過ぎるぜよ…ハードル高し

「からくりがたり」(19/144) 自殺した兄の「妄想」日記の謎を解くために 妹が動き出す という流れで事件が明らかになっていくのかな~ と思いきや なんでしょう、これ エロチック・ミステリアス・ホラー? 様々な事件の謎は 完璧には解けないまま物語は進ん…

痛い女、好きですよ

「ウォーク・イン・クローゼット」(18/144) 2作品収録 「いなか、の、すとーかー」 ストーカー候補者は近くにいる それがストーカーに育っていくのか それともカワイイ奴に成長していくのかは 自分の問題なのかもしれない だから、怖い で、表題作「ウォーク…