趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

フランク・シェッツィング

長き夜に読了す長編:その4

「LIMIT」(133/122) 2025年の大事件が終わった。 上海、ベルリン。 カナダ、ロンドン。 赤道ギニア。 そして、月。 さらにヴァーチャルなサイバースペース 時間と空間を駆け抜けた2,400頁。 事の始まりは1970年代なのか? それとも、 人類が誕生した瞬間なの…

秋の「熱帯夜」に心冷やして読む長編:その3

「LIMIT」(131/122) ここにきて600頁越え。 ずっしりとボディにくる読み応え。 ベルリンを舞台とした、 手に汗握るサスペンス・アクションシーンもさることながら、 まさか、アフリカが、 こういうカタチで絡んでくるとは。 20世紀の地球の歪んだシステムの…

暑さを楽しみに変える夏の長編:その2

「LIMIT」(128/122) 二巻目、舞台は2025年、上海がメインに。 都市、 都市の影に追いやられた特区、 そしてサイバーシティ。 社会的に認められた人、 存在すら否定されている人、 生物的には人間ではないが電子的には人間と思い込まれている人。 さあ、この…

眠れぬ夏の夜の長編:その1

「LIMIT」(127/122) 今、敢えて、挑む、長編。 文庫2,000ページを軽く超え。 フランク・シェッツィング。そう、あの「深海のYrr」の作者。 今度は宇宙だ、月だ。 まだ四分の一。 たった600ページ弱ではこの物語の行く先は全く読めない。 2025年の近未来。 月…

13世紀に在る愉しさ

「黒のトイフェル・上」(66/122) 「黒のトイフェル・下」(67/122) それもケルンです。 ケルンをこんなに近くに感じるなんて、 この作品を読まなくっちゃ、有り得ないでしょ。 大聖堂、超行きたい。 あ〜、行きたい。 13世紀から21世紀に飛躍したい。 昨年…

敵は、そこではなく、ここにいる

「深海のYrr・下」(117/122) 非常に優れた知的エンタテインメント。 凄いっす。 哲学的? 宗教的? 現代の、今の神話? 超科学小説? エコ啓発? 究極の愛物語? 人間に対する究極の否定? とにかく、 決してハッピーで救われる結末ではありません。 でも、…

敵は、そこに

「深海のYrr・中」(116/122) 海洋SFテクノスリラー。 知的好奇心が 最大限に活性化され、 ほとんど、物語の核心には思考がついていけないんだけど、 知性のプールに漂っている感じ? なんか、贅沢な作品です。 世界中の知能が結集して出した結論は。。。 そ…

海と人と地球と生物と

「深海のYrr・上」(115/122) 遂に読み始めました。 全部で文庫、約1,700ページの大いなるドラマです。 まだまだ前半1/3なんで、 とやかく言っても仕方ないのですが、 地球を守ろうとか言っている、 上から目線の愚かな人間たちに対する、 警告のような、作品…