趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

京極夏彦

有名人満載の新シリーズ

「書楼弔堂 破暁」(54/144) 舞台は明治20年代 とある本屋が舞台です その本屋、来る人に読むべき本を与えてくれる 不思議な本屋 本は墓のようなもの、がコンセプトですから そこに訪れる人たちは 後の有名人ばかり なるほど、ここで会得したことで 将来成…

堕ちる。どこへ?

「定本 百鬼夜行 陽」(46/144) 陰のためには陽が要る 悪があるから善が褒められる 人と妖の関係も似ているのかもしれない 百鬼夜行シリーズ 「姑獲鳥の夏」から「鵼の碑」の登場人物のサイドストーリー 十の妖怪が闊歩する 残念ながら、全てを読んでいないの…

オトナの「妖怪ウォッチ」

「定本 百鬼夜行-陰」(42/144) 京極堂シリーズのサイドストーリー 「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」「塗仏の宴」 とはいえ メインストーリーをほぼ失念しているため 特に思いれもなく ストレートに読んでしまいました 十の「妖」に関す…

妖怪の本質は……と思考を巡らすのもよし 

「豆腐小僧双六道中ふりだし」(150/144) ただただ 豆腐小僧の可愛らしさを 堪能するもよし 京極妖怪ワールド、フル展開 多種多様な妖怪が登場 妖怪の成り立ちの説明や分類を的確に解説 人と妖怪は共存するものであり そこにはちゃんと意味がある その意味は…

京極が提示してくれる因果という真理

「西巷説百物語」(97/144) ファースト 続 後 前 そして本作品 西 他人に悪いことをしたら 自分に悪いことがふりかかる そんなシンプルなルールを なぜ、人は、守れないのか そんな切なさを「怪」を通して描いている本シリーズ 今回は大坂(大阪じゃないよっ…

死んじゃえば

「死ねばいいのに」(34/144) 死んじゃえば たま〜〜に使います ギリギリのブラックジョーク 一歩外せばサイテーなフレーズ でも、ハマれば効果的な決め台詞です ある意味「言霊」満載 なので、このタイトルの作品が出た時は ドキっとしました どういう内容の…

興奮するね、楽しいね

「ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》・上」(50/144) 「ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》・下」(51/144) あの事件から三カ月。 続きです。 少女たちが駆け抜けます。 事の次第の大きさが。 30年前の殺人事件の真相が。 敵が…

なかったことに・・・

「ルー=ガルー〜忌避すべき狼・上」(17/144) 「ルー=ガルー〜忌避すべき狼・下」(18/144) この件は、なかったことに・・・ けっこう、良く使うフレーズだが、 よくよく考えると、 物凄く恐ろしい行為だ。 京極夏彦の、 近未来美少女SFサスペンス。 そう。 …

京極堂、ここに

「姑獲鳥の夏」(63/144) これが、京極夏彦のデビュー作なのか。 1994年なんですね。 素晴らしい。 やっと、やっと、読めました。 「この世には不思議なことなど何もないのだよ」 不思議だらけの世界を一閃切り裂く、この科白。 密室から人が消えるという失踪…

物語はスタートがドラマチックじゃなくちゃね

「前巷説百物語」(34/144) 全てはココから始まったんですね。 読み終わった後の、なんとも言えぬ高揚感。 心がワクワク?フツフツ?ドキドキ? うーん、なんて言葉にしたらよいのでしょうか。 江戸。 世の中の裏の世界、社会で生きる人たちの物語。 そんな陳…

本当に上手な小説なんだな

「後巷説百物語」(145/122) 京極、凄い。 夏彦、ヤバい。 これほどまでに完成度の高い作品、 滅多にありません。 巷説百物語、続巷説百物語の後をうけ、 時代はググっと進んで明治維新の頃。 妖怪は、 相変わらず人々の中に、 そして世の中に、 生き続けてい…

影に生きる優しき人々

「続巷説百物語」(116/122) 本当に面白い物語です。 愉快だし、爽快だし、 切ないし、悲しいし。 京極夏彦、おそるべし。 文庫750ページ、相変わらずの長丁場ですが、 読み進めるのが、嬉しくて。 巷説百物語の流れです。 六つのエピソード。 それぞれが絶妙…

いい話だねぇ〜(江戸っ子気分で読んでください)

「巷説百物語」(82/122) 坂崎、確かに泣けたぜ! 江戸時代の妖怪のお話。 本当は、妖怪なんかはいやしない。 それは人の業が生み出した存在。 人の心中で蠢く物の怪。 主人公は、様々な妖怪伝に便乗して「仕事」をこなす、 今で言うと「スパイ大作戦」や「…

あなたが−蜘蛛だったのですね

「絡新婦の理」(61/122) 1374頁。 読み応え十分でした。 分冊版ではない時期に、ってことは2005年に買ったのかな?? とにかく厚いんで、嵩張るんで、 いつものように外出時に読めず、 ずっと机に積んであったんですが、 満を持して読み始めて足掛け四ヶ月…

初京極堂

「魍魎の匣」(138/122) 今まで2,000作品ぐらい、読書してきましたが、 今、やっと。京極堂にたどり着きました。 いやあ、長い道のりでした。 本作品も、購入してから約二年。読み始めてから半年以上でしょうか。 濃厚な文庫1,000頁。 分厚いので家読みだけ…