伊坂幸太郎
「首折り男のための協奏曲」(20/144) 七つの短編 で、注意 その七つの短編が複雑に絡み合い 最後に全ての関係性が解き明かされて 大きな一枚の絵になる って物語じゃありませんから!!! そういう作品が読みたい方は避けたほうがいいです でも、全く関係な…
「X`mas Stories」(18/144) キラ星のごとき作家たち とはいえ あさのあつこ、白河三兎は初読でした ビックリ クリスマスの短編集 伊坂は既読でした 同一素材だと 各作家の「味」が引き立ちますよね 得意技を繰り出してくるので どれが一番か… うーん 悩まし…
「死神の浮力」(126/144) 伊坂作品としては 珍しく ストレートに悪を叩いているなと 思いました ま、らしくないですよね 何か背景があるのでしょうか 気になります サイコパスな男に 自分の娘を殺された夫婦の復讐劇 なんですが ま、そこに例の死神が絡むん…
「ガソリン生活」(77/144) 車が人間のように思考し 車同士が人間と同じように 感情を持ちつつコミュニケーションする世界を描いた 伊坂のファンタジー・ミステリ この世は 人間社会と車社会の二重構造 決して交わることはないけれど それぞれが 相手に対して…
「残り全部バケーション」(59/144) いや~ どうしようもなく面白い 伊坂っ! って、小さい「っ」を付けてしまうくらい 面白い まあ いつもの「悪党」モノなんですが なんだろな この力の抜け方 ここまで緩く書いても作品としてまとまる これは 伊坂を読み慣…
「陽気なギャングは三つ数えろ」(29/144) 伊坂の陽気シリーズ いいね 陽気って 実に計算された感情だと思います だって 陰気って もう、これ以上、悪い方向に進まないほど 自分は悪い環境に居るっていう 実に楽な考えだから ど~して、これ以上、悪くならな…
「ジャイロスコープ」(128/144) 7つの短編 伊坂ワールド、全開というよりは 今回は「牽制球」って感じかな ま、巻末のインタビューが一番ドキドキしてしまうという事実 …ま、そういうこともありますよ そんな、緩い気分で読める伊坂 でもね それは表面上だ…
「夜の国のクーパー」(80/144) もう惚れ惚れとします この作品の全ての技に おとぎ話の中に仕掛けられた完璧なミステリ ミステリの中に仕込まれた骨太のメッセージ メッセージをふんわり包み込む優しさと強さ パーフェクト 読み進めるうちに 読者は完全に伊…
「PK」(22/144) まずは、一度、読んでみてください 次に、どのページを開いても どこからでも構いません そこを読むだけで 途中だろうが何だろうが その部分を読むだけで 圧倒的に面白い 全てが湧き上がってくる 物語が 前より大きくなって僕に襲い掛かって…
「マリアビートル」(158/144) 何でしょ これ 面白さ、説明不能な程の面白さ 徐々にヒートアップしていく読者を置き去りにする 様々な登場人物たち 最初から盛り上がっている人 すぐに死んじゃう人 ずっと冷静な人 ずっと怒っている人 すっと不運な人(笑) …
「オー!ファーザー」(118/144) もう、読んでください 本作品は、これだけで十二分に楽しめます 主人公の高校生、由紀夫 母一人 父は四人 仲良く暮らしています え……っ ま、この設定の「緩さ」から始まる あまりにもワンダーな物語です これを「滅茶苦茶」な…
「バイバイ、ブラックバード」(78/144) 面白かった いや、面白かった 読み終わるのが「残念」なくらいに面白かった なぜ、ここまで面白いのか 登場人物の設定のギリギリ感 いそうで、いない いや、絶対にこんな人、いるはず無いに いれば、いいな〜 いても、…
「SOSの猿」(30/144) 解説で伊坂の「第二期」の存在を知りました 称して『肩すかしもの』 いいじゃん い〜いじゃん! 第二期、いいじゃんっ 「あるキング」を読んだ時も思ったのですが 本先品も読みながら不安になります なぜ不安に…… 難解だから? 難解にみ…
「あるキング」(146/144) たしかに 今までの伊坂幸太郎とは違います 何が書かれていたのでしょうか? ちゃんと、思い返すことが出来ません すごく不安になります この不安 楽しめる ある超ホームランバッターの物語 不思議な男、王求 正しいのか、正しくない…
「モダンタイムス・上」(9/144) 「モダンタイムス・下」(10/144) 伊坂、キタ! あの「魔王」から50年。 日本は、 世界は、 地球は、 宇宙は、 順調に動いている。 いや、 その順調はある人にとては不調であり、 不調は、 また順調であるのだが、、、 まあ、 …
「ゴールデンスランバー」(38/144) やっぱ、クラスが違う。 伊坂幸太郎。 面白い、って言葉じゃ表現できない。 なんだろう。 とにかく、心が動く。 この動き方が、普通じゃないんだよね。 なんで、こんなに、読んでて、楽しいんだろう。 もう、叫びたい。 イ…
「砂漠」(124/122) まず、 大学四年間通わせてくれた、 両親に感謝します。 ありがとうございました。 この作品の登場人物、五人に負けないくらいの、 無駄で楽しい時間を過ごす余裕を与えてくれて、 本当にありがとう。 あの、無為な時間の流れは、 今、本…
「フィッシュストーリー」(32/122) この空気感を書けるのは、 伊坂しかいないのだろうか? 短編4つ。 それぞれに本当にささやかな感情を呼び起こされる。 「動物のエンジン」→ささやかな共感 「サクリファイス」→ささやかな同情 「フィッシュストーリー」→…
「陽気なギャングの日常と襲撃」(16/122) 伊坂幸太郎はいいね。 なんで、こんなにいいんだろうか。 不思議だぁ。 陽気なギャングの第二段。 今回はメインの銀行強盗に周囲に散りばめばれた、 様々な、超いい加減の事件が一気に収束していく。 本当にいい加…
「終末のフール」(101/122) あと三年で人類が滅亡する、、、 という、さりげなく、非常にわかりやすい設定。 そこで繰り広げられる、 ただのホームドラマです。 そう、普通の物語。人間の物語であり、家族の物語であり。 よくある質問。 明日、地球が滅びる…
「魔王」(131/122) おおおお・・・ こういう伊坂幸太郎もあるんだ。 何小説なんだろう。 なんて言って、人に本作品を紹介すれば良いのだろう。 これまで伊坂を読んでる人には? 今まで伊坂を未読の人には? うううう・・・ 政治を語り、夢を語り、日本人を語…
「死神の精度」(63/122) 面白いねえ。 もう、唸るしかないねえ。 なぜミュージックなんだろう。。。そこだけで、 もう、ヤラれたっ!って感じ、伊坂幸太郎に。 六人の人間の死への一週間。 死神が、見届ける六つのストーリー。 冴えない女の子、やくざ、雪…
「グラスホッパー」(116/122) 本当に伊坂幸太郎は面白い。 面白すぎる。 つい、面白すぎて、ガンガン読んでしまうんだけど、 もったいない。 たまに「読み止って」、ちょっと味わう。 その位が丁度よい感じ。 今回は珍しく東京が舞台です。 鈴木・鯨・蝉の…
「チルドレン」(107/122) 伊坂幸太郎にはかなわないや… 面白い。ああ、絶望的に面白い。 短編5作が一長編として徐々に輪郭を現してくる。 本当に旨いね。 主要登場人物の設定。 さりげなく盲目の青年を入れ込むところなんて。 マジで旨いね。 家裁調停官な…
「アヒルと鴨のコインロッカー」(34/122) こんなに読み易くて、 奥が深くて、 考えさせられて、 面白くて、 ミステリーで、 恋愛小説で、 社会派で、 青春ストーリーで、 素敵で、 心地よい作品、滅多にないですよ。 これ読んでみて。 ダメだったら、ヤバイ…
「重力ピエロ」(106/108) 伊坂幸太郎が書く文字は。 なぜか、 訳が分からないまま、 心に入って来るんです。 これは、読書の快感です。 これこそ、本を読む意味なのかも、です。 今までの作品のキャラが、さりげなく登場する確信犯的内輪受けもあり。 何度…
「陽気なギャングが地球を回す」(78/108) 伊坂幸太郎、うまい。 犯罪コメディ、って巧みな作者じゃないといけないわけで、 銀行強盗、というポピュラーな題材だと尚更なわけで。 うーむ、楽しい。 4人の中で、僕が好きなのは「響野」かなあ。 演説、したい…
「ラッシュライフ」(24/108) おおー、巧み。 時間と人間関係がザクザクと交錯する群像劇。5つ(4+1って感じだけど)のストーリーが 時間差攻撃でやってくる快感。 あー、本読んでて幸せ、と思える作品です。 やるじゃん、伊坂幸太郎。泥棒 失業者 女実業…