趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

北森鴻

音の意味

「うさぎ幻化行」(106/144) 音の遺言 死んだ義兄の残した音のメッセージ それは何か? 音響技師だった男の仕掛けた罠は 人を騙すためのものではなかったのか…… 北森の実質的ラスト作品です ファンタジーのテイストの裏に隠された 誰もが心の奥に隠す鋭い牙 …

急加速する脳

「写楽・考」(66/122) 民俗学ミステリーシリーズの三つ目。 北森鴻の知的豪速球の斬れは相変わらず。 もう、きりきり舞い。 日常で起こる事件とシンクロして進行する、 民俗学のそのものの謎解き。 その謎解きの過程でさりげなく出てくる、 民俗学の知識を…

推理は、小説だけの、特権では無くて

「触身仏」(35/122) 民俗学ミステリー第二弾です。 出来る、斬れる女、蓮丈教授。 ちょっと出来ない?あまり斬れない?男、内藤助手。 ナイスなコンビが活躍します。 短編の連作。 一つ一つの民俗学エピソードが秀逸。 それぞれ長編に拡大してもらいたいで…

一読で二度。

「凶笑面」(27/122) 友人から薦められて読みました。 ただのミステリーとは、違いました… 知的で攻撃的。 脳味噌がザワザワと騒ぎ出す。 ちょっと興奮、それも新しいタイプの。 民俗学とミステリー(本作では殺人事件)が完全に一体化。 両方の謎を解くこ…