趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

桜庭一樹

桜庭の直球ヴァンパイア

「ほんとうの花を見せにきた」(15/144) はい ストレートな ヴァンパイアストーリーです 年を取りませんし 太陽はもちろんダメです 人間をヴァンパイア化することもOKです で、桜庭が繰り出すヴァンパイア物語のコアは 人間を育てるヴァンパイア ヴァンパイア…

どう、読む?

「無花果とムーン」(73/144) 主人公は女子高校生 お父さんと お兄さん二人と暮らしているが この三人とは 血の繋がりがない で、下の兄が 目の前で死んだ… そして、夏休みがスタートするのだった 読み方によっては 少女漫画系としても読むことが出来る 禁断…

桜庭にハマる

「バラバラ死体の夜」(110/144) 実は社会的なテーマ、貸金法改正が軸にある 総量規制の問題 借金をしている人にとっては 非常にインパクト大だった変革 その変革によって 目覚めた人もいただろう より深みにはまった人もいただろう 僕のように 何も関係ない…

桜庭、詐異凶。そこんとこ、夜露死苦。

「製鉄天使」(53/144) レディースの物語 4649 鳥取の物語 4649 あの「赤朽葉家の伝説」のサイドストーリー 4649この弾け飛ぶ感覚 読んでいて、どこかに飛んで行ってしまいそうな危うさ そして、たまに顔を出す生きていく寂しさ 面白すぎる 意味の不明さに翻…

こんな犬なら、好きになれるのに

「伏 贋作・里見八犬伝」(10/144) 犬、苦手です…… 本当に、勘弁してほしいです…… でも、この作品の、犬ならば 好きになれる、というか、一緒に生きていけそうな気がします お互いに「生き物」としての立場を尊重しあって…… 江戸の町に潜む人間と犬のあいのこ…

翻弄されて、、、

「ブルースカイ」(139/144) 少女が駆け抜ける 17世紀のドイツ 近未来のシンガポール 2007年の鹿児島 時空を越えた物語に ハッキリとした整合性はない、と思う 意味の薄いかも ただ、何か疾走する 何かが動いている 時代を越えた少女の魂が ゆっくり、そして…

無数の書物に、感謝する夜

「ファミリーポートレイト」(87/144) 桜庭、面白いね。 ホントに面白いんだから。 解説の角田光代が核心突いてます。 〜桜庭一樹という作家は、 現実味のないことを、 たじろぐぐらいの現実味をもって書く。〜 そうなんです。 ラノベ系の桜庭も、 ミステリの…

重い、軽いではなく

「GOSICK Ⅲ 青い薔薇の下で」(54/144) さてシリーズ三作目。 久城の成長がほほえましい。 一作目は幽霊船。 二作目は山奥の隠された村。 そして、今回は「都会のデパート」ときました。 日本にいる姉からの手紙に書いてあった「お買いものリスト」。 その中…

ラノベ風?

「GOSICK Ⅱ その罪は名もなき」(48/144) シリーズ、長編、二つ目。 一作目は幽霊船。 今回は山奥の隠された村。 名探偵少女、ヴィクトリカ。 母の冤罪は晴らすべく、 灰色狼の住む村へ。 もちろん、名助手少年、久城も一緒に。 中世のまま。 時間が止まった…

この桜庭、どう読む?

「GOSICK」(34/144) 桜庭一樹のミステリ。 ヨーロッパの小国の名門学校に通う男の子と女の子が活躍するミステリ・シリーズ。 その第一弾は「幽霊船」が舞台です。 非常にオーソドックスなミステリ。 頭脳明晰、容姿端麗なちっちゃな美少女探偵、ヴィクトリカ…

これが桜庭の原点なのか!!

「ゴシックエス〜春来たる死神」(27/144) 桜庭、初期に出世作品シリーズ。 いわゆる初期「ラノベ」時代の代表作。 ※ま、ラノベという、一種の「差別用語」に関する問題はここでは言及せずに… 珍しく、世に出た順番を無視して、 いわゆる「外伝」から読み始め…

僕には向かない職業

「少女には向かない職業」(150/122) 桜庭一樹の職業は作家。 少女の職業は少女。 僕の職業は、、、? 中学二年生の女の子、二人が共謀して人を殺します。 二人。 田舎の島で。 普通の中学校生活の中に、 無理なく組み込まれた殺人の物語。 心があまり揺れな…

小説、ドラマチック。

「赤朽葉家の伝説」(138/122) 三連休、本当に良い作品を読ませていただきました。 やっと文庫になりました。 桜庭一樹。 面白かった〜!!! こういうタイプを「全体小説」って言うんですね。 大河モノというか、年代記というか、 時代の流れに、主人公を取…

エロを超えた色と香

「私の男」(103/122) 初桜庭一樹。 これ、凄い。 もう、完全に引き込まれた。 面白い小説って、こういうことだと思います。 おとうさんとの離別から出会いまで、 15年間を遡るスタイルで作品は進みます。 その構成が素晴らしい。 読むたびに、読み進めるたび…