趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

桜木紫乃

地味な風景の中に

「風葬」(51/144) 釧路の書道教室を継いだ女性が主人公 認知症の母が 呟いた一言から物語は始まる そこから 対ロシア密輸の問題や 自分の出生の秘密 教え子の自殺 想像以上に ドラマチックな展開が待っている がしかし オホーツクの景色が 感情の昂りを抑え…

そこに悪意はあるのだろうか

「星々たち」(9/144) 単純に面白い 読んでいてドキドキする 母、娘、その娘 普通に考えれば「不幸」な女三代の物語 別に、何をするわけでもない 明確な悪意もないだろう ただ、生きていた 流されていた そのまま、ありのまま そんな全くドラマチックでない光…

全員、不幸。でも、生きていく。

「無垢の領域」(69/144) 圧倒的です これは家では読めませんでした この気持ちは 地下鉄の中、町の中、酒場の中の雑音で 何というか、中和しておかないと ヤバいです 書道家の男 40過ぎても結果を残せず 実家で痴呆症の元書道家の母の介護をしつつ 書道教室…

ラブホ

「ホテルローヤル」(121/144) やっと読めたぞ、直木賞 で、やっぱ、直木賞、迫力満点です 先に言います 必読でしょ 北海道のラブホテルを取り巻く人たちのお話し 7編の連作集 さりげなく、切なく、優しいヒューマンドラマなのですが 時系列が逆につづられて…

想像を超えるラブ

「ラブレス」(83/144) とある女の一生を描いた大河小説 その人生を 壮絶と呼ぶのか それとも幸福と呼ぶのか それを決めるのは誰なのか 当人が幸せと思って死ねれば 周囲がどう思おうが関係ないのか? 物語は百合江の死の床からはじまり 死で終わる その間に…

靡エロ、微エロ、美エロ

「氷平線」(20/144) きた、直木賞 初読です 枯れた環境での わずかな性 「雪虫」「霧繭」「夏の稜線」「海に帰る」「水の棺」そして「氷平線」 さびしい物語が続きます でも、たださびしいって感じじゃないんだよなぁ 強いとか弱いとか超えて セックスという…