趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

森博嗣

最初からネタバレしちゃっていいですか?

「ペガサスの解は虚栄か?」(4/144) はい、ネタバレです、すみません Wシリーズ第7弾です いや、昨日、ブレードランナー2049を見たばかりなんで 興奮しての、ネタバレです 人間の「役割」って 最終的には生殖なんですね 人間というか「生き物」って話ですが…

ズバリすぎるタイトル

「私たちは生きているのか?」(63/144) そうなんです このWシリーズは、生物、命、生きる意味について SFという衣と ミステリという帽子を身につけて 森が懇切丁寧に語ってくれているのです 本作品はシリーズ第五弾 マトリックス的な世界が出てきます 体の実…

感想といわれても、ねえ

「キウイγは時計仕掛け」(25/144) 森のGシリーズ これで9作目 これだけ読んでも意味がありません Φは壊れたねΘは遊んでくれたよτになるまで待ってεに誓ってλに歯がないηなのに夢のよう目薬αで殺菌しますジグβは神ですか そして、本作キウイγは時計仕掛け 本…

AIに詳しい人は、これをどう読み込むのだろうか?

「デボラ、眠っているのか?」(12/144) 今更気がつくなんて なんて鈍感なんだろう、と思いましたが 仕方がありません それが 今の私のスペックなのですから Fからつながる森作品は 結局 生命とは何か ということを問い続けているだけなのですね Wシリーズ第…

生命とは、人間とは

「風は青海を渡るか?」(147/144) シリーズ第三弾 徐々に具体的になってきました そして シキの活躍も目立って参りました もう、我々は何年間、シキのことを追い続けているのだろうか 本作品的には200年近いのかな? 読書的には「F」から20年間 結局、シキな…

痛恨のミス

「彼女は一人で歩くのか?」(64/144) やはり、シリーズものは 順番に読まないといけませんね 痛感しました 森のWシリーズ 文庫をカバンに入れ忘れるという失態が 先に2作目を読むというハプニングを起こしました 仕方ない、最初を読むしかありません 少し間…

あら、新シリーズ、始まってた

「魔法の色を知っているか?」(43/144) 家に本を忘れたので 本屋に駆け込み、薄めの文庫を探そうと思った矢先に 目に飛び込んできた森博嗣 とりあえず買い 読み始めたら、なんと、Wシリーズ、第二弾 新しいシリーズの開始に気がつかない もうダメダメ読書で…

ミステリィを超えたのか?捨てたのか?

「ジグβは神ですか」(6/144) Φ Θ τ ε λ η α そして、かなり期間が空いてからのβ 全12作と予告されているらしいので 今作はまさに中盤最後の仕掛けの回でしょう そう、真賀田四季が出てきたんですから 正直、ここから読んでも、無意味です 一つの作品としては…

生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと

「スカル・ブレーカ」(119/144) 『 生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと』 この一文が全てでした マヂで 生きるために負ける 一時の感情を抑えて 命の為に負けを選ぶ勇気と知性 学びました ヴォイド・シェイパ シリーズ、三つ目 主人公ゼンの…

我慢出来ずに

「ブラッド・スクーパ」(103/144) 続けて読んでしまいました いや、面白い 前作からの旅?、移動?、ま、舞台は変わっていく ゼンが辿りついた村 庄屋の娘との会話 初めて触れるものに対する主人公ゼンの疑問に 的確に応える娘・ハヤ これに似た構図は 森作…

久しぶりに、森を味わう悦び

「ヴォイド・シェイパ」(102/144) 約1年半ぶり この感覚 きた 無駄のない文字 破綻しないロジック まさかの「侍」小説 主人公は侍らしい…… から始まる本作品 主人公自体も自分が何者かを知らないところからスタート なので、読者も同様に どの時代の、どの国…

想像を絶する物語に、不安、高まる。

「目薬αで殺菌します」(44/144) このシリーズの全貌が かなり明らかになったのではないでしょうか Φ 2008年から読み始めたこのシリーズ Θ τ このあたりからミステリではない雰囲気が漂い始める ε λ η 真賀田の影が徐々に見えてくる そして 久しぶりの本作品 …

嬉しくなる読書

「タカイ×タカイ」(100/144) 久しぶりに森博嗣 イナイ キラレ そしてタカイ Xシリーズ、絶好調 会話の切れ味が増してます 女子大生の永田さんがサイコー 真鍋をやっつけるには、この手しかないのだ! 小川も良い感じ 鷹知も絶妙 Xシリーズ、とてつもない方向…

締まりのある会話なんて。。。

「イナイ×イナイ」(122/144) Xシリーズはここからです。 つい2作目から読んでしまったのですが、 まあ良しとしましょうか。 きた、密室。 やはり森博嗣は密室です。 それも「地下牢」です。鉄板! それに挑むのは森作品史上、最も普通の主人公達、小川と真鍋…

X!

「キラレ×キラレ」(94/144) おっと、迂闊に読了しちまったぜい。 西之園さんに不意打ちされちまったぜい。 舞台は東京。 第一弾「イナイ×イナイ」、読まなくては。 職業は探偵。 でも、本職は美術品鑑定会社勤務。 そこで出てくる椙田さん。 ということで、…

こんな、森博嗣、ありかも。

「もえない」(50/144) あれ? こんな展開、なんだ。 森博嗣っぽくないかも。 高校生の物語。 ある「友人」の死から始まる。 非常に普通の人たちが出てくる時点で、 森っぽくない。 謎解きの魅力を追求するのではなく、 謎が何なのか、 高校生として生きてい…

もはや、謎も解かない

「ηなのに夢のよう」(144/122) さあ、Gシリーズ、六つ目。 どうなる? え、東京に、西之園!この展開、衝撃的。 もう事件があるだけ。 事件を一義的に解明することを放棄したミステリ。 これだけ読んでも、何のミステリにもなっていません。 事件、起こりっ…

もう、ミステリーではない

「λに歯がない」(80/122) Gシリーズも5作目。 もう、謎解きとか、どうでも良くなっている。 それを悲しいと思う読者もいるでしょう。 でも、森博嗣の書きたいミステリーは、 殺人事件の謎解きよりも、 もっと、大きく漠然とした、 人の存在意義とか、人の…

大きな話だね

「εに誓って」(38/122) Gシリーズ、四つ目。 バスジャック。 上手いね、森博嗣。筆力、全開って感じです。 真賀田四季の存在がグッと大きくなってきたのが本作なのでは。 四季の狙いも気になるところですが、 今回の仕掛け、なかなか良いですよ。 最近、森…

いきものとは?

「カクレカラクリ」(28/122) 生きているか、否か。 それは、 有機とか無機とかいうことで 処理できるものではないのだろう。 本作品の中に登場する機械は生きている。 機械をカラクリと読み替えた時、 実感する。 死んだように生きている人間と、 活き活き…

空は限りなく、人間は切なく

「スカイ・イクリプス」(87/122) 「スカイ・クロラ」シリーズに、 少しばかりのヒントを与えてくれる短編8作品。 森博嗣の遊び心? それとも意地悪な気持ちなのかな? これ読んだら、 また最初から読まなくちゃ、シリーズって気持ちにさせてくれる。 『ナ・…

空=自由、生きる=??

「クレィドゥ・ザ・スカイ」(86/122) スカイクロラシリーズ、 僕の中では最終巻(短編除くで)。 でも、物語の時系列的には違うんですよね。 『ナ・バ・テア』 『ダウン・ツ・ヘヴン』 『フラッタ・リンツ・ライフ』 『クレィドゥ・ザ・スカイ』 『スカイ・…

考えることは自由であり無限であり

「迷宮百年の睡魔」(76/122) 森博嗣、百年シリーズ第二段。 主人公ミチルは、 取材で伝説の島、イル・サン・ジャックに「相棒」ロイディに赴く。 そこで出くわした首切り殺人事件。 その謎を解くのが本作品の大きなテーマではあるが、 決して主題ではないの…

森博嗣に、ついていこう

「τになるまで待って」(110/122) Gシリーズ第三弾。 こうなってくると、ミステリィじゃない。 関心は、 世間一般でいう「ミステリィ」ではない部分にあるのでは。 別に殺人事件、密室殺人の謎やトリックが解決されようが、 解決されまいが、 そんな事は、本…

真っ直ぐなミステリー

「θは遊んでくれたよ」(76/122) やっぱり、森博嗣が好きです。 それもミステリーの森が。 スカイクロラシリーズも、 当然ながら、 ドキドキしながら頁をめくっていました。 でも、やっぱり、 不謹慎かもしれませんが、 人が殺される、もしくは死んでいく森…

23時の銀座線で、空を飛ぶ

「フラッタ・リンツ・ライフ」(59/122) 文字だけで 人は空を飛べるということを しみじみと 感じる事が出来るんだなあ スカイ・クロラの四つ目。 このシリーズの醍醐味は、 希薄な世界観が、 悲しみと喜びと幸せとは何かを、 教えてくれることかもしれませ…

始まりました

「Φは壊れたね」(28/122) Gシリーズ、スタート。 森博嗣の新シリーズです。 気がつくと、 S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズ。 完読してるんですよね。 また、森ワールドにドップリはまらせていただきます。 で、ストレート且つシンプルな幕開けですね…

死への怖れ。死ねない畏れ。

「ダウン・ツ・ヘヴン」(127/122) 空から「地上」に落ちれば、「死」。 空から「天上」に落ちれば、「生」? スカイ・クロラ、ナ・バ・テア、本作。 いやあ、森博嗣、凄い。 人の命題ともいえる、こんなに大きなテーマを… こんなにクールに… 読むべき。 以…

ページの白い部分が、語りかける

「ナ・バ・テア」(125/122) 地球では、飛んだら、落ちる。 そんな当たり前の事を忘れてしまっているのでは? そう、飛び続けることは不可能です。 だからこそ、 飛んでる素晴らしさがあるわけで。 飛ぶという美しい行為が理解されるわけで。 「スカイ・ク…

空を飛べる。きっと飛べる。

「スカイ・クロラ」(115/122) 読んでいると、空を飛ぶ気持ちが、心に忍び込んでくる。 そして、目を閉じるまでもなく、 活字が青く高い空の中に溶けていく。 飛行機の挙動が左脳から右脳に駆け抜ける。 そして右手をギュっと握り締める。 気がつくと、そこ…