趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

石持浅海

ソリッド且つ残酷

「フライ・バイ・ワイヤ」(131/144) 石持ならではの 冷静に考えればかなり無茶な設定 でも、読んでいると 実に普通に思えてくるから不思議だ 石持マジック 高校にロボットの転校生がやってきた はい、注目 この強引な状況設定 ここから始まります ロボット以…

繰り返しの美学

「玩具店の英雄 座間味くんの推理」(56/144) 安楽椅子探偵系の短編集です 全て、同じ構造の話です 事件を研究するのが仕事の警察官とベテラン刑事とその友人 ま、その友人が「月の扉」の座間味くんなわけです 新宿の紀伊国屋書店二階で待合せ ↓ おいしいゴハ…

ひとめぼれ、してみたい

「まっすぐ進め」(111/144) 石持が描く恋愛ミステリ そう、恋愛、ど真ん中 書店で見かけた女性にひとめぼれ その女性が知り合いの知り合い ちょっと無理矢理感は否めませんが ま、恋愛小説だから、許す!! その女性の「謎」を解いたことから始まるラブストー…

目の付けどころが……ってやつですね

「ブック・ジャングル」(21/144) ラジコンのヘリコプターと 図書館 なるほどね〜 うまいね〜 それだけどゾクゾクしちゃうね〜 石持作品なんで まあ期待通りのクオリティ 実に正統派のアクションミステリです 深夜の図書館に潜入した 二人の男子と三人の女子 …

天才は呆気なく散る

「見えない復讐」(159/144) すみません タイトル時点でネタバレなんですが…… 文庫帯に書いてあるとおり 極限の推理劇 偶然にも同じ志を持っていた男が二人 出会ってしまった物語 天才二人の「深読み」対決です 本当は対決と言う関係では無く もっと微妙な関…

この国、好きだよ

「この国。」(117/144) 石持のしなやかな思考回路にウットリ…… 皮肉いっぱいなんだけど 決して斜めから見ずに真正面で受け止める 「この国」を 否定するわけでもなく肯定するわけでもなく 軽いSFタッチで 軽快に非常にシリアスなテーマをブッ込んでいく ・死…

固定概念は、人を助ける場合も、あります、たまに

ふしぎな「心臓と左手」(21/144) 石持浅海の名作「月の扉」の続編ではないけど、 流れを緩やかに受けている短編連作集。 主人公は「座間味くん」。 構成は「安楽椅子探偵」モノの王道。 ただ、中身はというと、 非常に、悲しく、厳しく、人間の儚さを感じず…

スマート、だね

「人柱はミイラと出会う」(11/144) 所謂、「9マイル」的ミステリ?(って言わないかww) 安楽椅子探偵小説の系譜かなあ。 石持浅海の切れ味冴えまくりの短編連作集。 日本の風習がミステリにつながるという趣向。 その設定が美しすぎる。 洗練されている。 …

柳のようなミステリ

「顔のない敵」(55/122) 石持浅海という人のしなやかな発想に、 ただただ、驚くばかり。 この人は、 ミステリを、どこに持って行ってくれるのだろうか。 読者を、どうやって楽しませてくれるのだろうか。 宮部みゆきや東野圭吾と、 同じような雰囲気なんだ…

223ページ目の輝き

「セリヌンティウスの舟」(77/122) 謎解きのクライマックスも終わり、 密室系のミステリーとして、 ちょっと変化球で楽しめたかな〜とか思いつつ、 何気なくたどりついた223ページ目(文庫です)。 や、感動した。震えた。 こんな素晴らしい結末を予測でき…

この人殺し、美しすぎる

「水の迷宮」(105/122) 全てが美しすぎる殺人事件小説です。 現実世界で繰り広げられる、 劇的にファンタジーな事件。 解説で辻真先さんが書いているとおりだと思います。 結末が「甘く」て何が悪い。 これ、石持浅海だから持ちこたえられている、ギリギリ…

気持ちよく、美しく、潔く、推理する

「アイルランドの薔薇」(92/122) 本格推理小説。 その言葉がピッタリです。 まじ、一気読み。あっという間に一気読み。 石持浅海に完敗、そして乾杯。 解説で西澤保彦さんが、 〜斬新なクローズド・サークルを考案する新鋭〜 と石持さんの事を評しています…

美しきコンビネーション

「月の扉」(43/122) ・ハイジャック ・密室殺人 この二大事件が絶妙に、美しく絡み合う。 軽快な展開の中に、じっくりとした味わいを感じられる、 文庫の帯のコピーの通りに完成度の高い「美しい」ミステリー作品。 賛否両論あるかと思いますが、動機が美し…

非常に冷たいミステリーのようです。が、しかし。

「扉は閉ざされたまま」(57/108) 石持浅海作品、初めて読みました。 シャープで冷たいタッッチで進むストーリー。 犯人は最初からわかっている「倒叙もの」です。 犯人の語りと、周囲の登場人物の語りが絶妙であり、 そこに犯人の心の中のセリフがからみあう…