趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

角田光代

無性に文字を書きたくなってくる小説

「私のなかの彼女」(127/144) これ 刺さる人、多いと思います 角田、未読の人も 人の才能に興味がある人ならば 読んでください 主人公は正直冴えない女性 バブルの時期に 大学の仲間で なんとなく付き合い始めた男が 大学生のころから 何気にイラストレイタ…

今度、誰か一緒にボクシング、観に行きませんか?

「空の拳・上」(39/144) 「空の拳・下」(40/144) 主人公は出版社勤務、文芸志望のヘタレ男、空也 学生時代は読書ですべての経験をこなす「超非リア充」 酔うとなぜかオネエ言葉 そんな男が ボクシング雑誌に転属になった そして ひょんなきっかけから 自分が…

笑顔だけで生きていけるわけがない

「ひそやかな楽園」(88/144) 子供たちのキャンプの話で始まる そして 少年少女になり 男、女になっていく どこか淀んでいる きれい、汚いじゃなくて その原因は何か? そこで角田がぶち込んできたのが…… 一応、ネタバレかもしれないので 下に書きますが…… 人…

親族の「死」と自分の「生」

「ツリーハウス」(99/144) ある「情けない」一族の 波乱万丈……風な 大河(いや、小河ww)小説 祖父の死にアタフタ・アタフタでスタートした物語は とある一族の 70年にわたる些細な でも彼らにとっては「かけがえのない」歴史を綴っていく どちらかといえばド…

初、角田光代は、怖かった

「森に眠る魚」(55/144) 日常のなかに地獄はあるんだ 怖いね、生きるって 世界には、日本でも、餓死という現実があります 食べる者が無くて死んでいく人たちがいます それは間違いなく地獄でしょう この作品に登場する ママ友5人は 餓死の現実から全く離れ…