趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

貴志祐介

蜂とは戦いたくないね

「雀蜂」(13/144) 様々な見え方をする作品 読み終わった後 この作品の どのポイントに注目するのが 一番面白いのか 再考するるために 最初から 読み返すこと間違えなし ラスト25ページのドンデン返しを受けて 最初の3ページを何度も読み返す これは誰の物語…

ルールを作るリスクと悦び

「ダークゾーン・上」(156/144) 「ダークゾーン・下」(157/144) 様々な切り口で読める作品です 解釈も様々でしょう 現実の世界とゲームの世界の関係性は 特定されていません そもそも 現実とゲームという二極化すら 明示されていないので 非常に自由に読める…

ハスミンに共感する。ハスミンを支持する。ハスミンと同化する。

「悪の教典・上」(148/144) 「悪の教典・下」(149/144) 三池崇史の解説を読んで、安心した あ、自分だけじゃないんだ…と 予想を圧倒的に上回る面白さ! これ、ヤバい もう、何も言うことなし ハスミン、最高 このサイコホラー、何なんだろう なぜ、こんなに…

本気のミステリ

「鍵のかかった部屋」(131/144) ほんと、力抜いてるけど 密室、剛速球、気持良いです シリーズ第三弾 限りなく泥棒に近い男、榎本と お茶目な弁護士、純子が繰り広げる密室ワールド 今回は中編4つ こんなトリック、よくも考えつくな〜と思いつつ それぞれの…

秘密の部屋、じゃなくて

「狐火の家」(77/144) あの名作、「硝子のハンマー」の第二弾とは知らずに、 文庫化になったのに読んでませんでした。 あぶないあぶない。 4つの中編。 全て密室。 弁護士・純子と 防犯コンサルタント(兼ドロボウ?)の榎本。 二人の軽妙な掛け合いのもと…

この先、どうする、人間

「新世界より・下」(70/144) このタイミングで、 この作品を読めるなんて。 きっと、神様みたいなモノ(コト?)って在るんだな。 再認識。 東日本大震災により、 日本人のライフスタイル、 いやカタカナじゃダメかもしれない、 日本人の生き方が、 変わるか…

最も恐ろしいのは人間そのもの

「新世界より・中」(69/144) 1,000年の謎が少しずつ明らかになっていく。 貴志祐介が描く未来。 それは、本当の人間の力をしてしまった世界。 その少女、少年は、 大人の階段を登る運命だった。 それ以外の少年、少女は、 現状維持か、 消えていなくなるか。…

想像力の爆裂

「新世界より・上」(68/144) 1,000年後の世界、日本。 こうくるのか。 このベクトルで歴史が進むなんて、 一体、誰が考えられよう。 それが出来るのは、貴志祐介。 まだ、上中下の上巻でしかないんで、 この先、どう転がっていくのか分かりません。 多分、何…

トリックの美しさと犯罪の悲しさと

「硝子のハンマー」(22/122) エクセレントなミステリー! 日本推理作家協会賞受賞、納得! 何層にも重ねられたトリックのハーモニー。 マエストロ貴志祐介に操られる快感。 こんな密室殺人ミステリー、読んだことない。 不可能が可能になり、また不可能に…