趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

逢坂剛

命をかけたウソ

「鎖された海峡」(32/144) お正月 落ち着いて読む700頁、堪能でした 順番を間違えて読んでしまっていたので これで正常化、最終章に向けて準備万端 第二次世界大戦を描く巨大シリーズ 中立国スペインを主舞台に 歴史的事実を追いかけながら 弩級のスパイエン…

これが史上稀にみる「失敗」だったのか

「暗殺者の森・上」(18/144) 「暗殺者の森・下」(19/144) イベリアの雷鳴 遠ざかる祖国 燃える蜃気楼 暗い国境線 鎖された海峡 長いね 超巨編だね 全世紀(1999年)からスタート 長すぎて 前作を読んでいたつもりになってました…… 今作品はヒトラー暗殺未遂…

死しても尚悪の華

「兇弾〜禿鷹V」(153/144) 禿鷹 おまえは本当に死んだのか? 前作で禿鷹が 死をもって守った極秘文書をめぐって 銃弾が飛び交う 警察の裏金の流れを暴く裏帳簿 これが公にならば 警察のキャリアを頂点とする権力構造が崩壊しかねない… 何かなんでも潰す 法の…

モラルの外、ルールの外

「禿鷹狩り・上」(132/122) 「禿鷹狩り・下」(133/122) 一般的倫理観を壊していない小説なんて、 誰も読まないでしょ。。。 と、先日、知り合いの某理事長さんが仰ってました。 そうです、 人は悪に惹かれてしまうのです。 本作品の悪党・禿富刑事、通称・…

歴史の事実は変わらない

「暗い国境線・上」(40/122) 「暗い国境線・下」(41/122) 逢坂剛、イベリア・シリーズ第四弾。 今回は1942年〜1943年の一年間。 舞台はスペイン、マドリッドを中心にロンドン、ベルリン、 そしてピレネー山脈を越え、国境へ。。。 今回のメインテーマは「…

この結末、ハード。。。

「カディスの赤い星・下」(72/122) おお、夜明けの一気読み、して良かった。 この結末に、放心。 逢坂剛の実質的処女作だったんですね。 荒削りで、多少強引な展開に、正直、途中不安にもなりましたが、 この結末に、納得。 やっぱり、直木賞です。 舞台は…

ストーリーテラーだねえ。引き込まれるねえ。

「カディスの赤い星・上」(71/122) 逢坂剛の語りに身をゆだねる楽しみ。 地下鉄の中、夜、飲んで帰宅中でも、 ほんの1、2ページ読むだけで、一気に引き込まれる。 正にストーリーテラーの仕事です。 時は1975年。 小さなPR会社の社長のビジネス奮闘記と思…

酷い奴、いつか滅びろ!!

「銀弾の森」(47/122) 禿鷹シリーズ第三弾。 本当に悪い人だ、ハゲタカ君。 この人に裏切りは無い。 なぜならば、全員裏切っているから、 ある特定の人、特定の団体に対する「裏切り」という行為が成立しない。。。 ま、八方美人(凶悪版)ってことです。 …

前言撤回です。。。

「燃える蜃気楼・下」(33/122) すいません、勘違いしてました。 逢坂剛、スペイン連作、これで完結じゃありませんでした。 早とちり、申し訳ありません。 ・イベリアの雷鳴 ・遠ざかる祖国 ・燃える蜃気楼(本作ですね) で、これに続くのが「暗い国境線」…

国益と愛国心、そして・・・

「燃える蜃気楼・上」(32/122) 逢坂剛、スペイン3部作、遂に完結ですね。 本作は「真珠湾攻撃」あたりからスタートします。 中立国?スペインで繰り広げられる諜報戦。 日本、イギリス、ドイツ、アメリカ、そしてスペイン。 国益と愛国心、そして個人の感…

1940年、イベリア、戦争への道

「イベリアの雷鳴」(19/108) スペイン三部作「遠ざかる祖国」を先に読んでしまっただけに 大まかな展開を読めるだけに それはそれで面白かったかです。 で、第二次世界大戦って、ねえ。 まあ、戦争って、後から振り返ると、 なーんてバカな事したんだろう。…

逢坂剛ってどこまで書くのかな

逢坂剛、この人の懐の深さは、理解不能かも。 ハゲタカから入って、「遠ざかる祖国」へ進んだけど、 ちょっとビックリでしょ。想定外。スペインを舞台にした本格的エスピオナージュ。 なんか「世界不思議発見」でも見ているかのように 街角の風景が頭の中を…