趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

高村薫

第二章

「晴子情歌・下」(93/144) 高村薫の第二章は この後、どこに行くのでしょうか…… 人間の思いを 実に濃厚に綿密に描ききった本作品 善と悪とか 正と誤とか そういう簡単に分類することが出来ない人間という存在を 青森の旧家を舞台に描ききってます 個人の判断…

重い、読書、

「晴子情歌・上」(92/144) いや〜 久しぶりの高村は、重い 文字に絡みとられて ページをめくる速度が…… 母からの「過去」を綴った手紙と 息子の今がクロスする 戦争を挟んだ昭和の景色が 青森をメインに展開する 重厚な世界観に身を任せ 少しずつ読み進めて…

ココロの表ギトギト、裏ザラザラ。

「照柿・下」(111/108) 嫌な話だ。 嬉しい事がどこにもない。 全てが楽しくない。 仕事も最悪。 家庭も最悪。 恋愛も最低。 ああ、生きている意味なんか、どこにもない。 もう、死んでしまった方がまし。 唯一の光明は合田と義理兄との「大人」の関係かなあ…

あー、ヒリヒリする。

「照柿・上」(109/108) 高村薫の痩せた感覚。 なんで、ここまで。。。 読んでいて、苦しんだけど、 その苦しさが、ヒリヒリする。 この感覚がページを捲らせる。 1994年作品なんですね。 なんか、テレホンカードで電話して度数切れする感じ。 とっても懐か…