趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

スカスカをリストラクチャリング

君たちに明日はない」(133/122)



垣根涼介って、やはり凄いですねえ。
彼との出会いは「ワイルド・ソウル」であり、
完全に、圧倒的に打ちのめされた記憶があります。
で、本作品は「リストラ屋」さんの話。
いかしたビジネス・ファンタジー小説


でも、驚くほど圧倒的で、ない。
そう、ある意味「スカスカ」な人物設定、ストーリー展開。
と、思いきや。
そこは垣根、凄いんです。
実はもの凄くリアル。リアルだから圧倒的じゃない。
そう、サラリーマン生活、そんな圧倒的な事なんか起きるわけないんです。
事件なんて起きません、滅多に。
正直いって、スカスカなんですよ。


そのスカスカを物語に紡ぎあげる技、素晴らしい。本当に素晴らしい。
特に、細かい人物設定が白眉。
スカスカな日常だけど、
その日常を淡々とこなす普通の人たちは、
決してスカスカじゃなく、
様々な思い、気持ち、思考、打算、がいっぱい詰まってる。
そこなんだよね。
そこが物語の本質なんですよ。




はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)

君たちに明日はない (新潮文庫)

君たちに明日はない (新潮文庫)

ということで、第二期も目標クリアしました。
目標122冊に対し、実績133冊でした。
明日からの第三期も、引き続きクラブ活動、継続していきます。
期間は2007/10/22-2008/10/21の一年間。
目標は今期同様に3日間で1冊、年間122冊を目標で。
cha-cha-kiさん、よろしくお願いします!