鮫は、鹿児島でも鮫である
「灰夜 新宿鮫VII」(50/122)
お、遂に、宮本からの遺言状の謎が解けるのか?
そんな、淡い期待から始まるシリーズ第七弾。
鮫島は、宮本の七回忌のため、鹿児島に。
本作品、鹿児島での48時間。
熱く激しい二日間の物語です。
新宿とは、ちょっと事情が違うものの、
鮫島の行動原理にブレは無し。
友情とか、誇りとか、正義とか、
彼にとって正しいものの為に、走り続ける。
地元の暴力団、北の工作員、麻薬取締官、公安。
入り乱れての、まさに必読!のハードボイルド。
今回は晶がいない代わりという訳ではないですが、
素敵な大人の女性が二人、登場します。
晶とは逆サイドに居ると思われる二人。
晶のような剛速球を決して投げない、栞とマリー。
可愛いです。
そして今回、悪い、酷い、最低な警察官・上原。
彼の存在そのものが、大沢在昌の描く世界なのかもしれない。
その上原が、歌舞伎町ではなく、鹿児島にいるということが、
大きな意味を持っているような気がしてならない。
上原の行動を、
あなたは真っ当から否定できるのか?
さらに、
否定するだけではなく、
阻止することができるのだろうか?
なーんか、久しぶりに鹿児島に行って
こむらさきのラーメン、食べたくなったなあ。。。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
http://ameblo.jp/yonyonsan/
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