新宿を這うように生きる
「風化水脈 新宿鮫VIII」(54/122)
今回は、ど〜っぷり新宿。
歌舞伎町だけではなく、
今は新宿と呼ばれているエリアの今、そして昔。
時空を越えた「新宿」の物語が、じっくり描かれてる本作品。
読み応え充分の文庫660ページです。
高級車窃盗団を追う刑事・鮫島。
いつも通り、着実に犯罪を憎む気持ちが彼を動かす。
そして彼の思いが、
時の向こう側から「死体」を呼び戻す。
その殺人事件に隠された人と人とのストーリーに、
手に汗握り、心揺さぶられる。
いつもながらのスピード感溢れる展開。
随所の織り込まれる、新宿の歴史。
昔の地名と今の住所を重ね合わせて楽しむリアリティ。
次々と登場する、活きたキャラクターたち。
もう、面白くないはずがない!
超面白い!
新宿鮫、ちょっと苦手な人は、
ココから読んでもらっても大丈夫かも。
文句なしに楽しめる小説です。
で、なんといっても、今回は真壁でしょ。
最後の一行、
嘘っぽいけど、ありえないけど、憧れずにはいられない。
そう、男はこれですよ。
雪絵さん、羨ましいっす。
シリーズ八作目にして、ますます面白い。
どうしたんだろうか、このシリーズは。
鮫島、頑張れ。
そして、
晶とも、うまくやれ。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
http://ameblo.jp/yonyonsan/
- 作者: 大沢在昌
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/03/14
- メディア: 文庫
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