趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

高校生という時代

氷菓」(126/122)
 
 
これが米澤穂信のデビュー作なのですね。
静かで、めったに盛り上がらない、
リアルな高校生活ミステリー。
それは古典部からスタートしたのですね。
 
で、古典部って?
枕草子とか徒然草とか、毎週読んでるのかなぁ。
そんな気持ちからスタートさせてしまう、
米澤の罠は、
ラストまで、静かに静かに静かに進む。
しかし、
その静かな高校生活の下には、
灼熱の「青春」のマグマが煮えたぎっている。
地上に出て、全てを飲み込み、燃やし尽くす日に備えて、
ひたすらひたすら、力を、パワーを、蓄えているのだ。
 
図書館、部室、文化祭。
小さなミステリーを解決していく。
その時、
心の中は、
あの頃の、どう取り扱って良いかわからない気持ちで満たされる。
 
米澤に感謝。
 
 
 
はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)