モラルの外、ルールの外
「禿鷹狩り・上」(132/122)
「禿鷹狩り・下」(133/122)
一般的倫理観を壊していない小説なんて、
誰も読まないでしょ。。。
と、先日、知り合いの某理事長さんが仰ってました。
そうです、
人は悪に惹かれてしまうのです。
本作品の悪党・禿富刑事、通称・ハゲタカの悪っぷりには、
本当に毎回、眩暈がします。
がしかし、
本作、シリーズ四作品目なのですが、
もっと(いや、同等くらいかな〜)悪党が登場します。
石動刑事(女性)。
こいつも酷い。
もう、悪まみれ、人間としては最低な人たちが繰り広げられるクライムノベル。
なんで、そんなモノを読んでしまうのか。。。
人って不思議ですよね。
考えてみれば、ヤクザ映画とかもそうだし、
サイコスリラーだって、ねえ。
やっぱ、
人は小説を介して「外の世界」とアクセスしたいんでしょうね。
未知なる領域に踏み込みたい。
それは恋愛でも同じ。
そこに、惹かれる。
そして、そこに小説の存在価値がある。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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