なんだっ!?
「帝都衛星軌道」(134/122)
このタイトル。
そして、
本編を一冊の中で前編、後編に分け、間に中篇を挟み込む構成。
島田荘司の狙いは、何なんだ!
本編は、実に巧みなクライムサスペンス。
誘拐事件の描き方はたくさんありますが、
この切り口は斬新かも。
山手線を使ったこのアプローチは、
ありそうで、なかったかも。
登場人物の描写もうまい。うますぎる。
筆力、圧倒的です。
まあ、突っ込み所はあるのですが、
この不思議な作品全体の構成が、
何か、不思議な予感を引き起こす。
本当に言いたいことは何?
これは素直に読んで納得してよいの?
中篇の「ジャングルの虫たち」も秀逸。
実に活き活きとした東京の60年代が描かれる。
でも、本当は何が言いたいの?
なぜ、この「帝都衛星軌道」に挟まれてるの?
本当に存在自体がミステリー。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/08/12
- メディア: 文庫
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