趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

そして、ゆるい命(その五)

屍鬼 五」(6/122)
   
 
遂に、
人々は立ち上がる。
 
猛烈な憎悪、
そして恐怖心が、
人々の心を潰した結果だ。
その様は屍鬼の残虐な振る舞いよりも惨たらしい。
 
生きるためには、
命を継続するためならば、
生き物は、人間は、屍鬼という名の化け物は、
草花は、地球は、
宗教家は、犯罪者は、独裁者は、大富豪は、
何をしても許されるのだろうか?
命は何よりも勝るならば、
どうやって、社会のルールを作っていくのが、
この命が宿る総体にとって、
何がベスト、否、ベターなのか?
 
この約2,500頁にわたる、
過疎の村で緩く進行した四ヶ月の物語は、
卓越したホラー小説であるのは当然ながら、
実に心を悩ませる生と死を問いかけてくる。
 
それにしても、
読んだ!って感じ。大満足。
だから、読書はやめられません。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

屍鬼〈5〉 (新潮文庫)

屍鬼〈5〉 (新潮文庫)

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