趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

敵と手打ちをするという興奮

「狼花-新宿鮫9」(62/122)
  
昨日まで戦っていた相手と、
180度方向転換して、
手を組む瞬間のエクスタシー。
憎悪が協調に変容するのか?
そんなのは「言い訳」にすぎないのではないか?
いやいや、
仲直りという名の圧倒的勝利なのさ、と理解するのか。
それとも、
負けるが勝ち、という絶対的真理への昇華と信じるのか?
 
本作品で一番「悪い奴」は誰なのだろうか。
法律を破ることは、
違法だけども、一概に悪いことではなかったりする。
嘘も方便。
法律よりも道徳が優先される場面は多いはずだ。
で、主人公・鮫島は、
今回も法律と道徳を限界まで振り切りつつ自分にとっての「善行」を求める。
バカだね〜
でも、だから、鮫なんだよね〜
  
日本のヤクザと外国からやってきたヤクザ。
どっちを選ぶ?
それが本作品の表向きのテーマ。
毒を毒でもって制す、とはよく言ったものです。
ちなみに、鮫島はどっちも選ばない。
だから、カッコいいんだけどね。
 
それにしても、
新宿鮫は、まだ面白い。
どこまで面白いんだろうか、興味はつきません。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

狼花―新宿鮫〈9〉 (光文社文庫)

狼花―新宿鮫〈9〉 (光文社文庫)

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