確信する
「ジェネラル・ルージュの伝説」(129/122)
海堂さんは面白い人だ。
こういう人になりたい。
自分のやりたいことを必死にやってしまう人に。
短編が三作品。
バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル、イノセント、そして迷宮の脇を、
さりげなく支える物語たち。
どれも、素敵なエピソードであります。
速水伝説誕生の瞬間は、ちょっと痺れちゃいますね。
で、本作品、何が凄いかって、
その作品のあとに、
海堂さんの日記(というか暴露)と、
各作品が書かれた背景を、
しっかりと載せてしまっています。
これって、タブー?
いやいや、そんなことありません。
作品は書かれた(=本として発売された)時点で
作者の手を離れるというのならば、
読者にゆだねられた後に、
作家だって、何言っても許されるんじゃないの、っていう確信。
素晴らしいと思います。
あと、Aiに対する思い。
けっこう、感動しました。
自分の意思を世に中に伝えたい時、
そして世の中を変えたい時、
正攻法でいくだけでなく、
エンタテインメントの力を利用する「技」もありだなと、
実感しました。
ますます、海堂尊、ヤバいっす。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
ジェネラル・ルージュの伝説 (宝島社文庫) (宝島社文庫 C か 1-9)
- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2010/06/04
- メディア: 文庫
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