文化祭という魔法の時間
「クドリャフカの順番」(136/122)
米澤古典部シリーズ、その三。
もう、僕の心は高校生。
文化祭で起こるミステリー。
事件の事象自体は大したことはない。
アイウエオ順に
モノが盗まれていく。
次は何部がターゲット?!
盛り上がるだけには丁度良い規模かも。
そして、最後は?
その事件とは何の関係もなく、
千反田、伊原、福部、折木の古典部は、もっと大きな問題を抱えている。
同人誌の刷りすぎ、、、発注ミスだね。
さあ、どうする。
予定の約四倍の在庫を前に、
古典部部員、それぞれの文化祭が進行していく。
その事件の起こった原因とか、
それにまつわる、高校の文化祭でしかありえないシチュエーションとか、
祭りの雰囲気に飲み込まれる人々の気持ちとか、
三日間の文化祭を過ごす高校生たちの群像とか、
とにかく、素晴らしい!
自分の高校も文化祭は三日間ありました。
準備に二日、片づけに一日あったから、
その約一週間は「祭」という異常な空間の中、
何もかもが高揚していくんです。
そんな気分を、久しぶりに味わいました。
当然、ミステリの謎解きという根幹部分もシッカリしています。
ご安心を。
ま、米澤クオリティですから。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2008/05/24
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