愛という名の執念なのか。執念の根源が愛なのか。
「エージェント6・上」(156/144)
「エージェント6・下」(157/144)
モスクワ、
ニューヨーク、
カブール。
赤狩り、
キューバ危機、
アフガニスタン侵攻。
ソビエト連邦、
アメリカ合衆国、
ムジャヒディン。
レオ・デミドフ三部作、完結。
最愛の妻ライーサが殺された。
ニューヨークで殺された。
誰が殺した。
どうして殺された。
前作「チャイルド44」「グラーグ57」の続きです。
あの姉妹、
養女としたゾーヤとエレナも成長し、
妻の死に絡んでくるあたり、超大河小説。
30年の時の流れを感じます。
レオの執念を支えるアフガニスタン女性・ナラも秀逸。
心と頭と体のかい離。
理念と情念のせめぎ合い。
読ませます。
歴史との関連性も圧倒的。
重厚なのに読みやすい。
それは翻訳の田口俊樹のおかげでもあるだろう。
それにしても、
面白い。
大きな愛が物語のベースです。
読んでいる途中は、
ハラハラドキドキの展開ですが。
読み終わって、
一息、いれた時に湧いてくる、この大きな感情のうねり。
是非、感じてみてください。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: トム・ロブスミス,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08/28
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
- 作者: トム・ロブスミス,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08/28
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)