趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

冷たい闘い

「ダブル・ジョーカー」(127/144)  
 
 
クールなD機関シリーズ
前作に増して
クールです
 
表題作「ダブル・ジョーカー」は
D機関を率いるスパイマスター結城の存在を疎ましく思う
対抗勢力との暗闘が描かれてます
帝国陸軍の忠実なる僕、風戸
彼も彼なりに努力します
Dの良い所は積極的に取り入れる
さすが優秀な男、その辺に躊躇はありません
 
が、唯一、譲れないプライドが
それは
 
 死ぬな 殺すな
  
ま、当然、Dが勝利するわけです
クールなDが
根性でどうにかなることもあります
でも、それだけじゃ
クリア出来ない壁があるのが現実です
 
死んだらスパイ網壊滅
殺したら目立ちすぎる
冷静に考えてみれば、当然ですよね
お国の為に命を捧げるよりも
国家のために生き延びる方がいいわけです
そんな判断が出来なくなると…
 
この他の収録短編も
太平洋戦争直前の
北支前線、仏印ハノイ、ベルリン郊外、ロサンゼルス、ロンドンを舞台に
諜報戦が繰り広げられていきます
 
全て、最後に勝つのは、
強烈に熱き魂を、強靭な精神力で、クールに維持できる男たち
そうなんです
だから、スパイは
かっこいいんです
 
次のパラダイス・ロストの文庫化が
待ちきれません〜〜〜〜
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

ダブル・ジョーカー (角川文庫)

はてな年間100冊読書クラブ
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)