趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

入部したい。いや、危険かも…(笑

ふたりの距離の概算」(142/144) 
 
 
きた、古典部シリーズ
あまりにも美しいミステリを展開するこのシリーズも5つめ
 氷菓
  愚者のエンドロール
   クドリャフカの順番
    遠まわりする雛
そして、本作
なんと、長距離走という素晴らしい学校行事を軸に進行
走りながら(時には、歩きながら)
時をさかのぼり、「事件」を回想しつつ
謎のゴールへ、一歩一歩、近づいていく様は
ある意味、神懸かってます
 
折木奉太郎、千反田、福部、伊原は高校二年生に進級しました
当然です
良かったです
そして、我らが古典部、なんと、新入生を「勧誘」します
そこで、奇跡的に仮入部となったのが、大日向 
 
その大日向が入部をしないと告げた。
 
普通の高校生ならば、それだけです
ああ、なんとなくうまくやってきたのに残念だね
が、しかし
古典部は一味も二味も違っているのは
前4作で証明されているので
 
タイトルが秀逸
パーフェクト!!
ふたりの距離とは何なのか?
直距離走での物理的距離
生きている過程で生じる心理的距離
その距離は決して正確に測れることはなく
いつでも概算、なんです
 
泣けてきます・・・ 
 
それにしても、古典部ミステリは美しいです
人が死なないミステリ
素晴らしい
  
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

ふたりの距離の概算 (角川文庫)

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(20101021-20111020.159/144)
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