趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

来世は警察官になる!

「初陣:隠蔽捜査3.5」(60/144) 
 
 
もちろん、一種の!!!(笑)
 
今回はなぜ「.5」なのか
それはスーパー警察官僚・竜崎が主人公ではなく
その小学校時代の同級生の警察官僚・伊丹が主役だから
 
ピリっと効いた短編8つ
伊丹が福島県警から警視庁に異動してきての
警察官としての様々な局面が描かれる
その背景には「隠蔽捜査」「果断」「疑心」の物語が流れている
 
原理原則の竜崎をちょっと妬む伊丹が良い
伊丹は私大出身の傍流キャリア
傍流であることを逆に利用する機転のきく男
そんな男が
竜崎に助けを求めたり
竜崎を助けようとして苦い思いをしたり
竜崎を理解したり
 
ま、伊丹を使って
竜崎をより深く、よる多層的に描き出した傑作なんです
ホント、傑作ですから
 
お気に入りは「初陣」かな
誰でも最初はある
最初からベテランではない
その「初陣」にいかに臨むか
はっ、と気付かされる佳作です
 
あと、「疑心」の『裏』設定がわかる「試練」はニヤリ……
あの女性キャリアには、こんな仕掛けが!
 
前三作品を読んで上で是非
本作品だけ読んでも
ホントの面白さの25%くらいしか伝わらないかと 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

初陣―隠蔽捜査〈3.5〉 (新潮文庫)

初陣―隠蔽捜査〈3.5〉 (新潮文庫)

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