悪意という名の誠意
「悪意の手記」(114/144)
中村、一気読みの中で
これが、一番、共感というか理解できた
ま、理解できる事と作品の良し悪しは
必ずしもリンクしないけど
この主人公の悪意は
分かる
主人公は
奇跡的に死の水際から戻ってくるわけだけど
死んだ人が悪魔になるならば
悪魔のなることを一生懸命自分なりに目指すのは
分かる
この分かる気持ちは
否定されてもいいと思う
てか、否定して欲しいかな……
それにしても
なぜ中村はここまで書けるのだろうか?
一度、死んだことがある人みたいだ
死んだ人から
死に際しての感想を聞くことは出来ない(※注:現時点では)
だからこそ
文学があるんだ、ということを再認識
いや、素晴らしかった
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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