趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

立場、変われば

「禁猟区」(122/144) 
 
 
本当に警察小説の可能性は無限大ですね
 
警察官の犯罪を捜査するのが業務
警視庁刑務部人事課
監察官
そこで働く女性が主人公
 
中編4つ
それぞれ「罪」を犯す警察官を中心に
物語は進んでいく
仲間を「裏切る」と思われがちな立ち位置ある部署
でも、決して裏切りではない
罪を犯す警察官こそが最大の裏切り者だ
とはいえ、
理性では処理できても、感情的には……
厳しい仕事だ
 
カネ、名誉、恋愛、妬み
人の行動原則は
ちょっとしたキッカケで崩れていく
崩れてしまった人たちと接することの多い警察官と言う職業は
本当に大変だと思う
向こう側に、ダークサイドに引きずり込まれるチャンスは
一般人よりも圧倒的に多いし……
 
それにしても、こういう弱い人たちを描かせたら
乃南はサイコーですね
素晴らしい作品でした 
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

禁猟区 (新潮文庫)

禁猟区 (新潮文庫)

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