趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

命をかけたウソ

「鎖された海峡」(32/144) 
 
 
お正月
落ち着いて読む700頁、堪能でした
順番を間違えて読んでしまっていたので
これで正常化、最終章に向けて準備万端
 
 
第二次世界大戦を描く巨大シリーズ
中立国スペインを主舞台に
歴史的事実を追いかけながら
弩級のスパイエンタテインメントが展開される
ストーリーはリアルな歴史なので
結末や話の流れは既に分かっているものの
ドキドキ、ハラハラです
 
イベリアの雷鳴フランコ暗殺
遠ざかる祖国、日米開戦
燃える蜃気楼北アフリカ上陸作戦
暗い国境線、シシリー島上陸作戦
 
で、本作品は、あのD-DAY
 
暗殺者の森ヒトラー暗殺
 
教科書では語られない
各国の諜報戦
裏の裏の裏をつく情報操作
敵を欺くには、まずは味方を……を実践する組織
愛国心と裏切りと
人としての愛とか恋とかいう感情と
ビジネスが絡み合う心理戦を戦い抜く主人公・北都
そろそろ独日の「負け」が確定してくるなか
どう勝つのか?
どう負けるのか?
が検討され始めるあたりの駆け引きも興味深い
  
超一流のウソのパワーを
あらためて実感
真実にウソを織り込む逢坂の筆力に圧倒されっぱなしでした
あ〜、面白かった
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

鎖された海峡 (講談社文庫)

鎖された海峡 (講談社文庫)

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