趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

あぁ、全てが、ひっくり返されていく……

「イン・ザ・ブラッド」(35/144) 
 
 
カーソン・シリーズも五作品目
最後の最後
事の全容を晒された時に
ここまで騙されていたのか……という爽快感
 
船に捨てられた赤ん坊
極右説教師の猟奇的殺害事件
そこにどう絡むのか……マッドサイエンティスト
次々と、思いがけない人たちに死が訪れる
死ねば死ぬほど
事件の動機がわからなくなっていく
単独犯?複数犯?
もしかして全く別の事件じゃないのか?
まさかの二重人格系?
ミステリをよく読む人ほど
カーリイの仕掛ける罠にはまっていくのであった……
  
 
百番目の男
を読んだのは8年前
デス・コレクターズ
は6年前
毒蛇の園
は実は未読……
ブラッド・ブラザー 
の衝撃は凄かった
で本作品
完膚なきまでのどんでん返しに
震え給え
  
 
で、以下、ネタバレしちゃいます!
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 

 
  
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
たしかに、奥さんが悪の根源だとすれば
全てが辻褄があったんだ
極右の説教師という設定だけで
読者を完全にだましてた訳だ
先入観トリックとでも言うのでしょうか
ここまでキレイに決められると
嬉しいです
 
で、この奥さんだけじゃないのが凄い
これだけで
普通のミステリならば終わりでしょう
本当の「根源」は
悪を心から憎む男が仕掛けたとは……
この当たり前すぎる動機を
さりげなく隠すテクニック、圧倒的
 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

イン・ザ・ブラッド (文春文庫)

イン・ザ・ブラッド (文春文庫)

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