趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

人がそこに在る条件とは

「警官の条件」(70/144)  
  
 
あれから時は経ち
孫、いや息子か、とにかく和也は
警部になっていた……
 
暴力団と対峙する部署
警視庁
組織犯罪対策部
和也は
第一課
第二対策係長
  
過去の先輩の「悪徳」優秀刑事・加賀谷を「売った」経歴を持つ和也
売ることが警官の『条件』と信じての行動
信じる力で組織の階段を登り始める
そこに
また、加賀谷が、やってきた
 
クスリを追う警察小説としても出来はピカイチ
尾行シーンとか
捜査の描き方とかだけでも惚れ惚れする
組織の中の暗闘を描く社会派小説としても秀逸
一課vs五課のバトルは絶妙
 
そこに前作までの、親子三代の誉と憎しみが絡み合い
物語は深みを増していく
普通の警察小説、犯罪小説とは一味違う
  
加賀谷と和也が本当の意味での再会を果たすラストシーンは……
感動です
涙腺緩みますから
 
人が生きていくための条件とは
というよりも、自分が自分であるための条件とは
警察官という仕事を通して
佐々木は語りかけてくる
その条件をみつけるために
また明日から頑張ろうという気持ちになれる
素敵な作品です



 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

 
  
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