久しぶりに、森を味わう悦び
「ヴォイド・シェイパ」(102/144)
約1年半ぶり
この感覚
きた
無駄のない文字
破綻しないロジック
まさかの「侍」小説
主人公は侍らしい……
から始まる本作品
主人公自体も自分が何者かを知らないところからスタート
なので、読者も同様に
どの時代の、どの国の、何の話なのか不明
でも、この仕掛けは
森博嗣作品を読んでいない人には通じないかも
森作品を
ここから読み始める人がうらやましい
森博嗣好きだと
色々と詮索してしまう
とはいえ
スカイクロラを彷彿させるバトルシーンは見ものです
この少ない情報量で
濃密な映像を妄想させてくれる技に酔う
行間を読む、という感じではなく
文字一つ一つから湧き出てくるイメージを捕まえる感覚
そして、主人公・ゼンが強くなっていく過程が明確に描かれていくのにも感動
普通、主人公は徐々に、意味もなく、とにかく強くなっていく
が、本作品では
どうしてゼンが強くなっていくのか
ゼンも理解したうえで進行していくのだ
なんて斬新
凄まじく美しき世界
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
※はてな年間100冊読書クラブ
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)