趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

超めんどくせーオンナ

「すべて真夜中の恋人たち」(28/144)  

 

 

何がめんどくさいって

嫌いになれない

川上が丁寧に書き上げて生み出された主人公、入江

かなりエキセントリックだが

そこまで変わっていない

でも、普通じゃない

でもでも、その行動原理を否定する気にはならない

共感する部分も多い

がしかし、面倒だ

とにかく面倒なオンナなのだ

  

そんな入江が恋をする

冴えないおじさん、三束

 

切ない、という雰囲気でもない

枯れているわけではない

二人の恋愛、まあ、これは恋愛と呼ぶしかないだろう

でも、これを恋愛と言うには

何かしっくりこない

 

人と人との素敵な関係は様々だと思う

入江と、担当者のイケイケ石川との関係も

友達でもなくビジネスパートナーでもなく

かといってレズビアン的な関係でもなく

でも、素敵な人間関係だと思う

 

入江と三束も

結果は悲しいかもしれないが

素敵な関係だった

 

めんどくさい

でも、めんどくさいことを受け止めなきゃ

いけなんだろうな

 

文庫帯で太田光も言及しているが

超絶的な美しい表現があってこそ成立する

心がふるえる

素敵な作品でした

 

   

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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