趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

狂信的……

特捜部Q-カルテ番号64 上」(44/144)  

特捜部Q-カルテ番号64 下」(45/144)   

  

 

早くもシリーズ第4弾です

誘拐愉快犯宗教と続いて

次に来たのは

デンマークの過去の「暗部」をさらけ出す

狂信的な「差別」が引き起こす惨劇です

 

過去の未解決事件を掘り起こしていく部署、特捜部Q

今回は30年近く前の失踪事件をチョイス

売春コーディネーターの女が失踪

相手が相手だけに

まあ、適当に、捜査もないまま放置

がしかし、そこはQの面々ですから放ってはおきません

調べていくうちに、ほぼ同時に多数の失踪者がいる事実が発覚

一見、なんの関係もない失踪者5人の関係は?

浮かび上がる、とある島の存在

過去の事件の捜査の中で

危険な選民思想の新進政党党首の影が

これは失踪ではなく殺人?

そして、殺意の源はどこにたどり着くのか

 

過去に実在した「施設」が今回のキーポイントです

不適切と認定した女性に対して

勝手に不妊施術をしていたとういう収容所

どうも、犯罪者や売春婦や精神病の女性を強制連行していたそうです

その事実を新進政党「明確なる一線」に乗せて

ストーリーは展開します

アクションあり、刑事小説の醍醐味も満載

さらにサブキャラのアサドとローセの「素性」も徐々に明らかに……

  

本作、みなさんのレビューでも散見しますが

ミステリとしては足らない部分があると思います

しかし

デンマークを代表する文学賞「金の月桂樹」賞受賞とのこと

ベストセラー作家が

自国の「隠したい過去」に真正面から取り組む

そして、それを一級のエンタテインメント作品として世に出す

そこに対する評価なのでしょう

大納得の作品です

 

読んで欲しいです

でも、ココから読むのはオススメしません

やはり、シリーズ一作目から、です 

 

   

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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