趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

思うことが、たくさん有り過ぎて……

沈まぬ太陽 4」(47/144)   

沈まぬ太陽 5」(48/144)   

  

  

アフリカ御巣鷹山、そして会長室

山崎豊子、巨編

色々な感情が交錯して

こんなヘビーな読書は久しぶりでした

いや、問題作

間違いなく、問題作

 

以下、思いついたことを支離滅裂に列記します

それくらい混乱した読書でした……

 

悲しいかな、他人の命は、お金よりも「軽い」

御巣鷹山で命を落とした520人のこと

日本航空も政府も

いかに速やかに処理するか

つまり「忘れる」てしまうかのみに専念している事実

それが事実

半官半民という歪んだ組織に殺された

悲劇だ

そして、更に考える

もし、自分が、この時に、日本航空の社員だったら

人として正しい行動ができたかどうか

正直、自信が無い

たまたま自分が在籍した会社が起こした事故であり……

と逃げてしまっていたかもしれない

怖い

人は怖い、自分が怖い 

    

誰もが知っているような

一流と呼ばれている

大きな企業に就職しなくて、本当に良かった

人間として、正しい選択をした自分をほめてあげたい

山崎の描く、この日本航空の「内情」が

どこまで真実なのか分からないけれど

大企業と言われる場所では

まあ、こんな下らない「仕事」をしているのだろう

出世すること以外の目的を失ったオトナ達

哀れだ

もっと充実した楽しい人生があるのにね

ま、知らないまま、定年でも迎えてくれたまえ

 

恩地に、やはり、共感できなかった

彼の選んだ道は正しい

尊敬します

でも、大企業を選んだからには

その中のルールで戦うしかない

そのルールが嫌なら、辞めればよい

ルールを変えるには

それなりの力が必要であることを認識すべきだ

 

そもそも「組合」がある会社に在籍経験がない僕には

この日本航空で起きていたことが

実感できない

この会社を選んだ責任は自分にある

そして、雇っている方より、雇われている方が弱いのは自明

そのために組合があるということは理解している

がしかし

腐った会社を選んだのは誰か、考えた方が良い

 

日本航空は、本当にこんなにバカ会社だったのか?

恐ろしい

本当に恐ろしい

でも、きっと、国の許認可ビジネスに関わる会社は

少なくとも、この程度のバカ会社なのだろう

バカじゃなきゃやっていけない、と言う方が正しいかもしれない

世の中には「バカ」が得意な人もいる

そういう人たちが働けば良いのだな、と思う

 

人間は汚い生き物だ

それを突きつけてくる

だから、読んでいて苦しくなる

キレイな人、恩地を否定する自分がいる

恩地になれない自分が見えてくる

社会は汚い

そこで生きていくしかない

それで良いのか

いいのだ

汚い生き方、キレイな生き方

選ぶのは自分だ

そして、どっちも正解である、間違いない

 

山崎豊子、凄い

連載していた週刊新潮も凄い

読むべき

 

本作品5冊

実は去年4月の霞ヶ浦マラソンの際に

駐車料金サービスのために

2,000円以上買うことが必要で

丁度、新作を買い漁った後だったので

どうしようかな、と悩んだ末に

すぐに読まなくても

いつかは読むべき作品だと思って購入しました

重い内容ということで

なかなか読み始めなかったのですが……

ついに読了しました

買って正解

 

重かった

本当に重かった

   

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ
(20131021-20141020.164/144)
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