趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

誤解を恐れずに言う。田舎は嫌だ。

「望郷」(56/144)     

 

 

もう途中から

吐き気がしてきました

 

それほど

僕の心を鋭く切り裂きました

 

本当に

読むのが辛かった

とてもハードな作品です

今まで読んだ湊作品の中でピカイチでした

 

いや、凄い

なんだ、この閉塞感

瀬戸内海に浮かぶ小さな島での物語が六編

それぞれの内容を思い出せないというか

思い出したくない

そこまでの苦しい空気がそこにはあります

 

この島のことを「田舎」と呼ぶならば

絶対に田舎では生まれたくないし

田舎にも住みたくないと思いました

もちろん、田舎ならではの優しさもあるのも分かります

でも、本作では

その優しささえも牙を剥いて襲い掛かってくるような

 

静かなる憎悪

果てることのない悪気の無い悪意

ここはどこなのでしょうか

日本なのでしょうか

それとも、どこか夢の国なのでしょうか

 

心を湊にゴチャゴチャに掻き回されて

捨てられた感じ

 

もちろん、各話には

ちゃんと

前向きな部分や心温まる箇所もあります

がしかし

それすらが悪魔の仮面をかぶって

急に襲撃してきそうな気がして…

 

いや、本当に、嫌だ、田舎は…

 

でも、これはあくまでもフィクションですから

本当の田舎はどんな感じなのか

誰か、教えてください

お願いします

 

それにしても

これは傑作でしょ

今後の湊かなえ、本当に恐ろしいものです

 

 

  

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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