この医学サスペンスに、もっと欲しいもの
「感染」(52/108)
仙川環のデビュー作です。
医学サスペンス。
機軸は臓器移植。
舞台は大学病院。
一気読み出来る分量で巧みにまとめた感じ。
さすがジャーナリスト。
的確にツボは押さえてますね。
非常に読みやすかった。
ハリウッドで映画化(舞台・設定を北米に全トッカエして)向きでしょ。
でも、もっともっとディープな世界に引きずり込んで欲しかったかも。
文庫300頁だとすぐに終わってしまう。
個人的には、
臓器移植の様々な問題点のさりげない提示と、
大学病院内のドロドロ権力闘争をもっともっとギュギュっと詰め込んで、
更に追いかける刑事をもう少しだけフィーチャーしてもらって、
450頁くらいにして欲しかったなあ。
でも、そうするとクドいかも・・・
※はてな年間100冊読書クラブ
※妄想キャスティング
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- 作者: 仙川環
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/08/05
- メディア: 文庫
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