クールだぜ。
「無頼の掟」(97/108)
禁酒法時代のアメリカ。
犯罪。
熱い時代だねえ。
ただの犯罪活劇壮快痛快ストーリじゃない。
もう少し、深い。
心の細やかな動きが、嫌みじゃなく織り込まれている。
巧みです。
そして、情景描写が素晴らしい。
1920年代の汚く猥雑で華やかなアメリカが目に浮かぶ。
そして、解説にも、帯にも書いてあったけど、
ラストが、クール。
クールすぎる。。。
「これさえあれば十分だ。」
「彼女にはわかる。」
「これで切り開いていける。」
本当は、もう一文あります。
431ページの熱さを一気に冷まし、
読者の心に「何か」を残すラストシーン。
是非。
読んでみましょう。
※はてな年間100冊読書クラブ
※妄想キャスティング
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