趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

ちょっと前に進みたい時に

「鍵」(118/108)



解説の受け入りになりますが、
本作品、とって優しい人間の成長のドラマです。
姉、兄、妹、3人が人生を前に進めていく。
ただ、その中でトリガーとなったのが「通り魔」だったわけです。
もちろんミステリーとしても立派に成立していますが。



乃南アサの切り口って、
微妙で地味で、冴えていない所から攻めていく感じがします。
大上段に振りかぶっていない感覚、それを優しさと呼ぶのかもしれません。



ちょっ疲れている時に読んでみてください。
軽く背中を押してくれる作品ですよ。




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鍵 (講談社文庫)

鍵 (講談社文庫)