街がそこにある小説
「アキハバラ@DEEP」(14/122)
石田衣良の小説は、
物語的には賛否両論あると思います。
でも、街の描き方は、秀逸だと思います。
このタッチで浮かび上がる街の風景。
登場人物以上に鮮烈に感じます。
「4TEEN」の月島界隈、好きです。
特に詳しいエリアなんで、ドキドキしちゃいました。
いつものあの道路に、一気に物語が塗りこめられていく感覚。
楽しかったなあ。
「池袋ウエストゲートパーク」の池袋、サイコー。
あれから、池袋で飲む機会、増えました。
いつでも、どこでも、マコトがいる。絶対にいる。
素敵な街です。
で、本作は「アキハバラ」。
思わず、行ってしまいました、秋葉原に。
ヨドバシはまだ無かったんだよなー、とか思いつつ。
登場人物は、街の一部でしかなく、
ストーリーも、街の欠片にすぎないかもしれません。
でも、それでいいじゃないですか。
ありとあらゆるレトリックを駆使して、
街を書きあげる。
それも過去でも未来でもない、現在を。
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676
- 作者: 石田衣良
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