趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

傑作で、年は明ける

切り裂きジャック百年の孤独」(23/122)



実にミステリー小説らしい、ミステリー。
百年という時間の流れの中に横たわる謎を、
島田荘司らしいアプローチで、
実に美しく、そして面白く、解き明かしていく。
文庫の帯に書いてある言葉、秀逸。

    本格ミステリーが好きでよかった、
    そんな気持ちになる一冊です。

うん、そんな気持ちになりました、お正月から。



1888年に起きた史上最大のミステリアスな殺人事件。
ロンドンの「切り裂きジャック」。
そして1988年、ベルリンで再度、惨劇が・・・
百年前の事件との関連性は?


「本格」の名が示すように、
過度に猟奇的ではなく、
科学的すぎるわけでもなく、
もちろん、オカルトで語り切るわけでもない。
一見、不可解でありえない事象を、
「ミステリー」という力でしっかり描き、
スッキリと「いつもの彼」が解決していく様は、
傑作と呼ぶに相応しいでしょう。



あー、やっぱり、今年も読書は止められません。




はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676

切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)

切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫)