趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

嘘のような、本当に嘘の話

「ホームズ二世のロシア秘録」(42/122)



シャーロック・ホームズって、本当にいた人みたい。
もう、世界的な「妄想」の中で、
ブライアン・フリーマントルの筆が冴える。


本作品はシャーロックの息子、セバスチャンが主人公。
ドイルの空想上の人物に、
更にフリーマントルが空想上の息子を産み出すという、
素敵な「嘘」がマジメに楽しめるんです。


で、セバスチャンが、ロシアで実在の歴史上の人物と、
出会ったり、会話したりしちゃうんですよ。
もう、これは完全に「大人の妄想」です。


その妄想の中で繰り広げられる、
フリーマントルならではの「政治」ゲーム。
ギリギリの会話での壮絶な闘い、堪能できます。

ホント、大人のためのエンターテインメント小説ですね。





はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676

ホームズ二世のロシア秘録 (新潮文庫)

ホームズ二世のロシア秘録 (新潮文庫)