こ、これは。脳みそがひっくり返る美しさ。
「ファンタズム」(46/122)
西澤保彦であります。
うーむ、呆然自失でもいうのでしょうか。
ショックです、この結末。
はー、小説の可能性に打ちのめされた感じです。
彼の作品を読んでいるだけに、
衝撃は大きかったかも。。。
読んだ人にしかわからない、この気持ち。
どう表現すれば良いのでしょうか。
読み始めと、
100ページ越えた頃の、
この作品に対する捉え方が徐々に変わってきていたんです。
なんか、普通のミステリーを越えたとてつもない作品の予感。
この西澤作品はどこにたどり着くのか?
困惑しながら進んでいって、
最後は。。。でしょ。
でも、これ、冒頭にある「美しき芸術の始まり」という一言に尽きる。
そう解釈しないと、成立しないのではないでしょうか。
ここまで、突き詰めてしまっている美しさか。
主人公、継哉の透明な感じの恐怖感。
恐怖と美は表裏一体。
普通のミステリー作品ではありませんが、
この作品の存在自体がミステリー。
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
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