止まったら幸せは逃げていく…のか?
「幻夜」(65/122)
幸せって、何なんでしょうか?
人それぞれ、答えは違って当然です。
でも、この作品の主人公、新海さんにとっての幸せは…
確かに、幸せと感じる気持ちはわかるけど、
あまりにも、あまりにも哀しすぎる。
ジェットコースター小説とでもいうのでしょうか。
新海さんの人生は止まりません。
次から次へと、サクセスに向かっていきます。
立ちはだかる壁は、
或る時は回避し、
或る時は破壊し、
或る時は無視する。
一歩間違えば漫画チックな陳腐な内容に陥りそうなんだけど、
東野圭吾が突きつけてくる「痛み」が、読者を暗闇に突き落とす。
暗闇の中で、自問自答する。
それで幸せなのか?
それでも幸せなのか?
幸せは追えば追うほど逃げていってしまうものなのではないのか?
それとも、実は、幸せになれない人の僻み?
白夜行、読んでから、本作品の暗闇に入り込むことをオススメします。
で、で、次は!?
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676
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