趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

メリー・クリスマス、フロスト警部

「夜明けのフロスト」(70/122)



クリスマスにちなんだミステリー短編集。
7作品。
皮肉なクリスマス、厳しいクリスマス、温かいクリスマス。
そして、人が殺されるクリスマス…


その中でも、タイトル作の「夜明けのフロスト」。
やっぱりメインと言ってよいでしょう。
クリスマスイブの夜から起こる、
小さい事件から大きい事件まで。
フロスト、炸裂!ファンタスティックです。


誘拐され、金庫が破られ、失踪し、殺され、盗まれ、絶望するクリスマス。
些細なことが幸せであることを噛締めるクリスマス。
フロストの下品なジョークが最高に冴えるクリスマス。
あっという間の100ページ。
あー、長編、そう長編で読みたいっ。


他の作品も、どれも洗練された佳作ばかり。
お気に入りは「あの子は誰なの?」。
タイミングって、本当に怖いです。
クリスマス、それは恐ろしいタイミングを呼び覚ます呪文なのかも。




なぜ、今頃クリスマスの本、読んでるかって?
特に意味ありません。
あしからず。





はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676

夜明けのフロスト (光文社文庫)

夜明けのフロスト (光文社文庫)