剛腕作家。
「応酬」(93/122)
FBI落ちこぼれ軍団セクション。
率いる顔に傷のある男ヴァンコー。
突如編入してきた訳ありのシーラ。
ミスをなんとしてでも探そうとする嫌味な監査官ランシング。
マフィア、ギャラントファミリーの支部。
率いる首領の縁戚マイク・パシリ。
そこのダメダメ構成員マニー。
パシリを追い出す事に必死な叩上げ副首領デミリア。
この二つの集団で繰り広げられる、
パワーゲーム、葛藤、駆け引き。
心のふれあい、くだらないジョーク。
思いやり、醜い深層心理。
勝ち組、負け組み、
まさにドラマ。
いやー、本当に読み始めは、何が描かれているのか、
ポール・リンゼイは読者を何処に導こうとしているのか、
全くわかりません。
それが、一点に収斂されていく。
まさに力技。
まさにストーリーテラー。
卓越した筆力が産み出す緻密なプロット。
王道。
550ページ、無駄なし。感服。
物語の主題は、実はシンプル。
最後はいい人が勝つ。
綺麗な心は、邪悪を制する。
間違いない。
近道などは、どこにも無いってこと。
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676
- 作者: ポール・リンゼイ,笹野洋子
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