趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

信じる、何を?

「神々のプロムナード」(96/122)



あなたは「何」を信じますか?




「何」=神?
「何」=運命?
「何」=自分?
「何」=無・・・?




鈴木光司作品。
彼の作風&タイトルからして、
かなりオカルト風かと思って読み始めたら、
これが非常に現実的で、日常にあるやもと思わせる事件であり。
もちろん、読み応え十分のミステリーでもあり。



登場人物のさりげなく細かい設定や、
背後に描かれた環境が、
作品の豊かさを醸し出しています
やっぱ、筆力のある人は、違いますね。
一歩誤れば、陳腐になりがちなテーマを、しっかり支えてます。
気が付けば緻密な展開。
そこにある読書の楽しさ、ありがとう。



で、物語の主軸には新興宗教が挙げられてます。
でも、そもそも宗教って、何?
信じるものは救われる、とは良く言ったもので。
要するに、
信じない人は救われないんですよ。



でも、間違ったものを信じてしまったとき。
それは悲劇?否、喜劇?



それが、まさに人生。





はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
※妄想キャスティング
http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676

神々のプロムナード (講談社文庫)

神々のプロムナード (講談社文庫)