真っ直ぐ。そう、真っ直ぐ。
「新宿鮫」(111/122)
文庫の帯に書いてある一文、「心に響くロングセラー」。
はい、その通り。
1990年に産まれた作品だけど、そんなの関係ねえ。
ロングセラーは時を越える。
本作品を駆け巡る様々な登場人物は、
今も、新宿を歩いている。
絶対に歩いている。
本当にストレートなキャラクター達。
迷いのない。
あるいは、迷いのある姿を否定しない。
生きている。
いやあ、傑作です。
なぜ、今まで、この作品を読んでいなかったのか。
というよりも、
2007年の夏に、この作品を読んで「しまった」のか?
その偶然の意味を考えてみようかと…
すいません。
やっと大沢在昌の価値、把握しました。
文句なしに楽しめる。
そして、読後感も間違いない。
剛速球です。豪速球です。強速球です。
読み人それぞれ、それぞれの味わい、あるはず。
読むべき一冊。
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
- 作者: 大沢在昌
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 1997/08
- メディア: 文庫
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